トリニティクリニック福岡にて弊社が培養した成体幹細胞を用いたアルツハイマー型認知症の治療が受理されました。

11日 2018年 04月

トリニティクリニック福岡は先月、日本の「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基いて、厚生労働大臣の認定を受けた九州トリニティ特定認定再生医療等委員会(福岡市博多区)から幹細胞技術の安定性と有効性について了承を得ました。その後、3月27日に九州厚生局に提出した提供計画が4月11日に受理され、アルツハイマー型認知症の治療が開始されることとなりました。

アルツハイマー型認知症の治療のための幹細胞技術は、自家脂肪由来の幹細胞を静脈内に投与する方法です。この方法には幹細胞を血管に投与できる程の大きさに培養する技術、幹細胞を若くする培地の組成物、血清を含有した幹細胞の保管安定性を高める組成物など、多様な弊社の特許技術が複合的に適用されます。また、アメリカでの治験にて安全性は認められており、幹細胞は癌の発生に影響を及ぼさないという研究結果も発表されています。

幹細胞によるアルツハイマー型認知症の治療は、症状の進行を遅らせる従来型の治療とは違い、根本的な治療が可能になると期待されています。動物を対象にした実験で認知症予防・効果を明らかにしており、プロスワン(PLOS ONE)で報告しています。幹細胞は抗炎症、脳血管の再生、脳神経細胞の保護・再生など様々な機能があることが知られています。

幹細胞の治療の対象は65歳以上で、軽症から重症(Mild-to-moderate)と診断されたアルツハイマー型認知症の患者さんです。初老期の認知症患者さんも55歳以上であれば家族など保護者の同意を得て治療を受けることができます。妊婦や重症の糖尿病、重症心不全と腎不全の患者さんは幹細胞治療の対象外となります。

トリニティクリニック福岡の梁昌煕(りょう まさき)院長は「当院が幹細胞による世界で初めて認知症の患者さんを治療できるようになったことを光栄に思います。世界的に高齢化が進み認知症の患者が増えつつある中で、多くの患者さまがトリニティクリニック福岡で人生を戻せるよう最善を尽くしてまいります」と話しています。

幹細胞によるアルツハイマー型認知症の治療をご希望の患者さまはトリニティクリニック福岡にお問い合わせください。