成体幹細胞、100歳の長寿時代が見えてきた!

31日 2015年 08月

- 忠北大 金ユンベ教授, バイオスター 羅廷燦博士の共同研究結果。
- 国際有名学術誌 ‘Stem Cells Translational Medicine’ (IF 5.7) に発表。
- 脂肪幹細胞を静脈内に繰り返し投与することでマウスの寿命が30%以上向上。
- 認知能, 身体活力など、健康寿命の著しい増加確認。5年以内世界的に実用化予想。

成体幹細胞を注射して健康寿命(healthspan)と絶対寿命(lifespan)の延長の可能性が確認されたとの研究結果が韓国内研究チームによって発表されました。

今回の研究は忠北大学の金ユンベ教授チームと、バイオスター羅延燦博士チームが共同で行った研究結果である。アールバイオとネイチャーセルが共同で運営するバイオスター幹細胞記述研究所は、この研究結果が医学分野の国際学術誌である‘Stem Cells Translational Medicine’(IF 5.7)に発表したと、2015年8月27日に明らかにした。特別論文に選定された今回の研究結果は、該当学会からも広報記事として一般向けに発表されることから、その注目度は高い。

研究チームは10ヶ月の高齢のラットに 100万個の人間の脂肪幹細胞を毎月1回ずつ、生きている間投与し続けた結果、自然に老化した動物に比べ、若い動物と近い水準に認知機能(学習及び記憶力)が改善され、脳と筋肉内の血管が再生され筋肉量が増えたことにより、持久力が著しく向上し、結果的に寿命が31.3%伸びる効果を確認した。

研究結果、血管から投与されたヒト由来幹細胞は、脳に移動し脳細胞に分化しコリン性神経とドーパミン神経系を活性化することで、認知機能と身体活性を増加させたことが確認できた。特に、幹細胞が脳組織の再生を妨げるCCL11というケモカイン(chemokine)を除去し、動物自らが持っている脳内幹細胞(Nestin-positive cells)の再生を促すことで脳細胞を再生させる驚く結果となった。 脂肪由来幹細胞と共に研究チームは、胎盤から抽出した羊膜由来幹細胞にも健康寿命を延ばす効果があり、更に羊膜由来幹細胞は脂肪由来幹細胞と同一のメカニズムを持ち、脳細胞への分化及び脳組織再生を促すことで23.4%の寿命延長の結果となった。

このような結果は、成体幹細胞である脂肪由来幹細胞と羊膜由来幹細胞を静脈内に反復投与することが、健康寿命を延ばすだけでなく絶対寿命が伸びる効果があり、免疫拒絶反応が最小化した自己(又は同種)幹細胞によって、数十兆ウォンのアンチエイジング市場及び100歳長寿時代の到来が期待できます。

今回の研究の共同著者であるアールバイオとネイチャーセルのCTOでおられる羅延燦博士は、「今後3年間、世界的なアンチエイジング研究チームと合同で10種の代表的な動物モデルを対象にした新しい幹細胞培養方法の成体幹細胞長寿研究を通して、健康寿命と自然寿命を50%以上向上させることを5年以内に実用化すると計画を発表した。