アルツハイマー病

症状

アルツハイマー病は最も一般的な神経退行性疾患として、米国では約540万人余の患者がいると報告されており、日本国内では約53万4千人余の患者がいると報告されています(厚生労働省、「平成26 年(2014)患者調査の概況」、「主な傷病の総患者数(15ページ)」を参考。)また、神経細胞の著しい減少などにより、記憶能力や学習能力が低下し、老人斑や神経原線維変化および広範囲の炎症を認めることが多く、根本的な治療方法が確立されていない疾患の一つと言われています。

アルツハイマー病

治療法

現在、アルツハイマー病に対する他の治療法としては、ガランタミン、メマンチン、リバスチグミン、メマンチン併用ドネペジルなどを用いた薬物療法が挙げられます。しかしながら、これらの薬物の服用によるアルツハイマー病の進行を抑制する改善効果は認められているものの、根本的に治療することはできず、症状を改善するなどの臨床的に有効な治療薬としての改善効果は認められていません。

幹細胞による治療法とその効果

幹細胞治療を行う場合には、再生医療提供機関(認定病院)において、患者様の腹部より脂肪細胞を少量(10~20グラム)採取致します。その後、当社の研究所において、「細胞の検査」「幹細胞の分離」「幹細胞の培養」「幹細胞の保管」のプロセスを経て、培養保管された患者様の幹細胞を認定病院において、膝関節内注射により患者様に投与致します。当社では、2015年11月25日の再生医療法本格的施行以来、アルツハイマー病の治療のために、延べ126件の幹細胞の培養実績を有しております。

論文

The preventive and therapeutic effects of intravenous human adipose-derived stem cells in Alzheimer's disease mice.
Kim, Saeromi, et al.,PloS one 7.9 (2012): e45757.
細胞由来:脂肪由来間葉系幹細胞 投与対象:mouse
投与方法:静脈内投与 投与細胞数:1.0x106 cells、13回の反復投与

Adipose-derived mesenchymal stem cell transplantation promotes adult neurogenesis in the brains of Alzheimer’s disease mice.
Yan, Yufang, et al., Neural regeneration research 9.8 (2014): 798.
細胞由来:ヒト脂肪由来間葉系幹細胞 投与対象:mouse
投与方法:静脈投与

Intracerebral Transplantation of Adipose-Derived Mesenchymal Stem Cells Alternatively Activates Microglia and Ameliorates Neuropathological Deficits in Alzheimer’s Disease Mice.
Ma, Tuo, et al., Cell transplantation 22.1_suppl (2013): 113-126.
細胞由来:脂肪由来間葉系幹細胞 投与対象:mouse
投与方法:静脈投与

※詳しくはコチラへ